新宿駅東口徒歩1分のクリニック。内科 泌尿器科 ED外来 AGA外来 ピアス外来 男性更年期外来

メインビジュアル

膀胱炎 bladder

膀胱炎とは

膀胱炎は、膀胱の内膜に炎症が生じる病気で、特に女性に多く見られます。

急性膀胱炎と慢性膀胱炎に分類され、急性膀胱炎は突発的に症状が現れ、適切な治療によって短期間で治癒します。一方、慢性膀胱炎は症状が持続的または再発することが特徴です。

膀胱炎の原因

膀胱炎の主な原因は、細菌感染です。以下の要因が膀胱炎のリスクを高めます。

  • 尿道の構造
    女性は尿道が短く、肛門に近いため、細菌が膀胱に到達しやすいです。
  • 性行為
    性行為によって細菌が尿道に侵入するリスクが高まります。
  • 排尿の我慢
    長時間尿を我慢することで、細菌が増殖しやすくなります。
  • 閉経
    ホルモンバランスの変化により、尿路の防御機能が低下します。
  • その他の要因
    糖尿病、免疫力の低下、カテーテルの使用などもリスク要因です。

膀胱炎の検査・診断

膀胱炎の診断は、臨床症状と検査によって行われます。主な診断方法は以下の通りです。

  1. 症状の確認
    主な症状には頻尿、排尿時の痛み、血尿、下腹部の痛みなどがあります。
  2. 尿検査
    尿中の白血球や細菌、血液の有無を確認します。尿中の白血球の増加や細菌の存在は、感染を示唆します。
  3. 尿培養検査
    尿を培養して、感染している細菌の種類と抗生物質に対する感受性を確認します。これにより、最適な治療薬を選択することができます。
  4. 血液検査
    全身的な炎症や感染の有無を確認するために行われることがあります。

膀胱炎の治療方法

膀胱炎の治療は主に抗菌薬の投与によって行われます。主な治療法は以下の通りです。

  1. 抗菌薬治療
    • 経口抗菌薬
      通常、3〜7日間の抗菌薬治療が行われます。一般的に使用される薬剤には、ニューキノロン系、ペニシリン系、セファロスポリン系などがあります。具体的な薬剤は、尿培養検査の結果に基づいて選ばれます。
  2. 対症療法
    痛みや不快感を軽減するため、鎮痛薬や抗炎症薬が使用されることがあります。解熱剤が使用されることもあります。
  3. 生活習慣の改善
    再発を防ぐためには、水分摂取の増加、排尿を我慢しない、適切な性行為後の衛生管理などが重要です。

予防と生活習慣の改善

膀胱炎の予防には、以下の対策が有効です。

  • 水分摂取の増加
    十分な水分を摂取することで、尿の流れを良くし、細菌を洗い流すことができます。
  • 排尿を我慢しない
    尿意を感じたらすぐに排尿することが重要です。
  • 性行為後の排尿
    性行為後に排尿することで、尿道に侵入した細菌を排出することができます。
  • 適切な衛生管理
    トイレの後は、前から後ろに拭くことで、細菌が尿道に侵入するのを防ぎます。
  • 適切な下着の選択
    通気性の良い綿の下着を着用し、タイトな衣服を避けることが推奨されます。

膀胱炎は早期に適切な治療を受けることで、迅速に治癒することが多い病気です。

しかし、再発することもあるため、予防策を講じ、健康な生活習慣を維持することが重要です。医師の指導に従い、適切な治療を受けることが再発防止に役立ちます。

再発防止のための追加の対策

膀胱炎の再発防止には、生活習慣の改善が不可欠です。

以下の追加の対策を講じることで、再発のリスクを減少させることができます。

  • 尿路のpHを保つ
    クランベリージュースやビタミンCの摂取が尿の酸性度を保ち、細菌の増殖を抑えるとされています。
  • 適切な排尿習慣
    排尿時には完全に膀胱を空にすることが重要です。トイレを我慢せず、定期的に排尿する習慣をつけましょう。
  • 洗浄と乾燥
    外陰部や肛門周辺を適切に洗浄し、乾燥させることが重要です。洗剤や石鹸の過度な使用は避け、ぬるま湯で洗浄するのが良いでしょう。
  • 健康な食生活
    食事においてバランスの取れた栄養を摂取し、免疫力を高めることが重要です。特に抗酸化物質を多く含む食品を積極的に摂取しましょう。

特殊なケースとその対応

膀胱炎には、一般的なケース以外にも特殊なケースがあります。以下はそれぞれの対応方法です。

  • 妊婦の膀胱炎
    妊娠中は免疫機能が低下するため、膀胱炎のリスクが高まります。妊婦の場合、胎児への影響を考慮して安全な抗菌薬が選択されます。
  • 高齢者の膀胱炎
    高齢者は膀胱の機能が低下していることが多く、再発しやすい傾向があります。予防策として、定期的な排尿習慣や水分摂取が重要です。
  • 男性の膀胱炎
    男性の場合、膀胱炎の原因として前立腺肥大や尿道狭窄が考えられるため、原因の特定とその治療が必要です。

料金

日本の保険診療では、保険の種類により治療費の1割から3割を自己負担します。

当院での膀胱炎の初診における保険診療費用は、検査、診察、処方される薬剤によって異なりますが、以下は一般的な料金の目安です。

診察料、検査料、処方箋料含めて2,500~5,000円程度

ただし、行う検査の種類によってはさらに変動する可能性があります。

また薬剤費用は別途かかります。

監修者情報

マイシティクリニック院長 平澤 侑來

マイシティクリニック院長

平澤 侑來

大学病院での診療経験を活かし、幅広い泌尿器科診療を行います。

院長紹介ページはこちら